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真田弘美教授最終講義

おかげ様をもちまして、3月17日の真田弘美教授最終講義を無事に開催することができました。会場280名、オンライン850名を超える方にご参加、ご視聴いただきました。これも皆様の真田教授の在職中に賜りました格別のご厚情の賜物と感謝申し上げます。

まだ天候の落ち着かない日々でございますが、、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2022年3月17日 真田弘美教授退任記念事業 実行委員会

このたび東京大学大学院医学系研究科教授 真田弘美先生は、令和4年3月末日をもちまして退任されることとなりました。

先生は昭和54年に聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)をご卒業後、クリーブランドクリニック聖路加分校ETスクール、 米国イリノイ大学シカゴ校大学院看護学部を経て、博士(医学)取得後、平成10年に金沢大学医学部保健学科教授になられました。 平成15年6月に本研究科健康科学・看護学専攻老年看護学分野の初代教授に就任され、専攻長、健康総合科学科長、医学系研究科附属 グローバルナーシングリサーチセンター初代センター長を歴任されました。また、2つの寄附講座と3つの社会連携講座を新設されました。 これらの期間を通し、創傷看護学、看護理工学という新しい異分野融合分野を創設し、産学協創によるケアイノベーションをグローバルに 発信してこられました。特にご専門の褥瘡領域においては、褥瘡発生メカニズムの解明に始まり、ブレーデンスケールの日本への導入、 褥瘡重症度評価スケールDESIGNの公表、褥瘡予防用ロボティクスマットレスや褥瘡治癒促進振動療法機器の開発等を通じ、本邦ならびに 世界の褥瘡医療の発展を牽引されました。さらには、特定行為に係る看護師の研修制度の法制化に大きく貢献され、日本の医療の変革を 先導されました。また、次世代を担う研究者の養成に心血を注がれ、看護学最大の学会である日本看護科学学会理事長として、海外研修制度 や国際研究助成制度の創設などを通じて、若手研究者の活性化に尽力されました。

これらの功績により、令和元年に世界の看護界における最高名誉賞であるFellow of American Academy of Nursing (FAAN)を、 令和2年にヘルシーソサエティ賞パイオニア部門を受賞されました。

つきましては、最終講義として、その長年にわたるご造詣の一端を拝聴する機会を設けましたので、皆様のご臨席を賜りますようご案内申し上げます。

真田弘美教授最終講義概要

題目:「ナーシングケアイノベーション」

日時:2022年3月17日(木)16:30~18:30

開催形式:ハイブリッド(東京大学大講堂(安田講堂)ならびにZoom配信)

真田弘美教授 ご略歴

〔学歴〕

1976 年~1979 年 聖路加看護大学

1987 年~1997 年 金沢大学医学部研究生(医学博士)

1987 年~1987 年 クリーブランドクリニック聖路加分校ET スクール

1989 年~1990 年 アメリカ合衆国イリノイ大学看護学部大学院(研修)

〔職歴〕

1979 年~1980 年 聖路加国際病院内科病棟

1980 年~1981 年 金沢大学医学部付属病院外科病棟

1981 年~1992 年 金沢大学医療技術短期大学看護学科・助手

1986 年~1992 年 富士通金沢支店・健康コンサルタント

1992 年~1993 年 金沢大学医療技術短期大学看護学科・講師

1993 年~1995 年 金沢大学医療技術短期大学看護学科・助教授

1995 年~1998 年 金沢大学医学部保健学科・助教授

1998 年~2004 年 金沢大学医学部保健学科・教授

2003 年~2004 年 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 老年看護学分野・教授 併任

2004 年4 月~現在 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 老年看護学分野・教授

2004 年~2005 年 金沢大学医学部保健学科・客員教授

2006 年~現在 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 創傷看護学分野・教授 兼任

2009 年~現在 東京大学高齢社会総合研究機構・機構メンバー

2011 年~2013 年 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻・専攻長

2011 年~2012 年 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 成人看護学/緩和ケア看護学分野・教授 兼任

2012 年~2012 年 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 地域看護学/行政看護学分野・教授 兼任

2014 年~2015 年 東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 看護管理学/看護体系・機能学・教授 兼任

2015 年~2017 年 東京大学医学部健康総合科学科 学科長

2016 年~現在 東京大学臨床生命医工学連携研究機構・参画教員

2017 年~現在 東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター・センター長

2019 年~現在 Curtin University (Australia)・Adjunct Professor

2019 年~現在 Fellow of American Academy of Nursing (FAAN)

2021 年~現在 東京大学Beyond AI 研究推進機構・グループリーダー

2021 年~現在 Sigma Thera Tau International Honor Society of Nursing・Member

本学における寄附講座・社会連携講座の協力教授:アドバンストスキンケア(ミスパリ)寄附講座 (2008-2011)、ライフサポート技術開発学(モルテン)寄附講座 (2010-2020)、社会連携講座アドバンストナーシングテクノロジー (2012- 現在)、社会連携講座スキンケアサイエンス (2017-現在)、社会連携講座イメージング看護学(2017-現在)

〔受賞〕

World Union of Wound Healing Societies Life Time Achievement Award 2022年、ヘルシーソサエティ賞パイオニア部門(日本看護協会・ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ )2020年, Innovation Award 2013 (Journal of Wound Care) 2013 年 他多数